「自分が成長した姿を見せたい」 浦和若手MFが語った”先輩から学んだコト”

ロドリゲス監督は槙野らリーダー格が抜ける穴を懸念

 また、ポジションという軸で見れば、阿部はボランチの先輩ということになる。今季のリーグ開幕戦は、阿部と伊藤のコンビで始まった。沖縄県のトレーニングキャンプでもコンビを組む場面が何度も見られていた。その阿部から学んだことについて、伊藤はこう話している。

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「危機察知能力やポジショニングを見て学ぶことが多かったけど、ピッチ外のほうが学ぶことが多かった。毎日のトレーニングに対する姿勢や、準備する大切さ、ああいう選手が長くこの世界で戦っていけると身近で感じた。本当に自分も見習っていきたいです。阿部さんはレッズでキャプテンとして長く戦ってきて、去年まではいちファンとして見ていた。そういった選手が引退することは、本当に悲しいですが、阿部さんのような選手に自分もなっていきたいですし、いいお手本にしていきたい」

 浦和については、リカルド・ロドリゲス監督が「27歳から29歳の成熟したリーダーはいないかもしれない」と話し、槙野も退団発表後の会見で「トレーニングの雰囲気を見て、少し心配。引っ張る選手やリーダーが出てきてくれればいいなと心配している」とも話している。それについて関根は、自身の思いを語った。

「今まで浦和のために戦ってくれた選手が去るのは寂しいし、不安な部分も大きい。僕はそれをしっかり引き継いでいかないといけない覚悟もある。今のクラブにその気持ちを持っている選手がどれだけいるのか不安がすごくあって、僕は(日本で)浦和でしかプレーしたことがないし、昔の浦和も知っているなかでいいところは引き継いでいかないといけないと思っている。それをしっかり伝えていきたい。1人ではどうしても無理なので、自分たち世代がもっとそういう覚悟を持ってプレーしていかないと」

 今季、浦和にはJ2で頭角を現した若手選手たちも多く加入してチームの雰囲気も大きく変わった。そのなかでも、アジア制覇の歴史や黄金期を築いたクラブのプライドを知る下部組織からの生え抜きに対する期待も大きい。横浜FM戦における彼らの活躍は、退団する3選手や他の選手にも強い意志を示すものになったはずだ。

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