浦和の新機軸「4-3-3」導入の効果は? ロドリゲス監督、オプションの1つへ“納得感”

インサイドハーフ2枚の走力に迫力、守備的ではない3ボランチ

 関根自身は「この試合が初めてだったので、練習で試していたけどあまりうまくいっていなかった」と話したが、試合の中で周囲とのコミュニケーションを取りながら修正したことも話す。その上で「守備のところでアグレッシブに行くところはすごく意識した。前に圧力を掛けていきたいと思っていたし、そもそも自分は後ろに守備をするのは得意じゃないので、なるべく前に前にという重心をかけながら」と、その意識を話した。

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 また、伊藤も「いつもより一列前だったことで、より自由に動ける感覚があった。攻撃で前に行きやすく、守備する位置がいつもより一列前だったことで、そのまま前に行きやすかった」と手応えを話した。

 この試合はマリノスの強度の高いプレスの前に、平野を中央のゲームメーカーとして機能させるまでには至らなかった。押し込まれる時間も長かったが、決して守備的な3ボランチという感はなく、むしろカウンターで長い距離を飛び出していくインサイドハーフ2枚の走力には迫力があった。

 ロドリゲス監督は「1つだけではなく、違う選択肢も持ちながら戦っていけることは今後も大事になってくる」と、オプションとなり得ることが確認されたゲームに納得感を示した。今季だけでも後方からのビルドアップにバリエーションを持たせ、前線の構成も1トップ、2トップだけでなく、ゼロトップ型を採用するなど戦術的にも多くの選択肢を作ってきた。そうした中で、強敵マリノスを下した4-3-3もまた、新たな選択肢に加わりそうだ。

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