浦和の新機軸「4-3-3」導入の効果は? ロドリゲス監督、オプションの1つへ“納得感”
横浜FM戦で4-3-3システムを導入し2-1で勝利
浦和レッズは11月20日のJ1リーグ第36節で、横浜F・マリノスと対戦して2-1の勝利を収めた。リカルド・ロドリゲス監督がこの試合に向けて導入した4-3-3システムは、チームの新たな一面を引き出した。
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インターナショナルマッチウィーク明けの試合になったが、浦和は負傷者も多くチーム得点王のFWキャスパー・ユンカーやMF小泉佳穂が欠場。日本代表DF酒井宏樹はベンチ入りしたものの、スタメン起用できる状態ではなかった。そうした中で、3月には0-3の完敗を喫したマリノスを相手にシステムを変更。中盤の中央にMF平野佑一を配し、右にMF関根貴大、左にMF伊藤敦樹をインサイドハーフとして据えた。
ロドリゲス監督は自分たちの良さを引き出すこと、マリノス対策の意味合いについて「両方ある。この形は今回この相手に対してもうまくできると考えたし、今いる選手だけではなくて、今回ピッチにいない選手を含めて、こういった形はやれる選手が多くいると思うので、そういった判断をした」と話した。
すると前半にセットプレーから伊藤、後半立ち上がりにはカウンターから伊藤とFW江坂任のパス交換に関根がフォローしてスルーパスを出し、飛び出していった伊藤のラストパスをMF田中達也が決めた。
関根はインサイドハーフの位置から長い距離を走って前線をサポートした。最近では浦和の下部組織出身の日本代表MF原口元気がドイツでこのポジションでプレーしているが、長らくウイングプレーヤーの印象が強かった。関根も同様に、浦和の下部組織からトップ昇格して、サイドを切り裂くドリブルで台頭。海外移籍を経て浦和に戻ってからも、サイドが主戦場だった。
ロドリゲス監督は「関根に関しては、スタートからインサイドハーフに起用したことはなかったが、以前の4-2-3-1のインサイドでプレーすることや、立ち位置を変えながらそういったポジションに現れることは今までできていましたし、今日の試合でもうまくやってくれた」と評価した。