「1試合で評価が変わるとは思わない」 オマーン戦殊勲の三笘薫が見据える“先の競争”

日本代表の三笘薫【写真:AP】
日本代表の三笘薫【写真:AP】

A代表デビュー戦でアシスト 森保監督からも「よくやった」の言葉をかけられる

 11月シリーズでA代表初招集となったMF三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)は、16日に行われた敵地でのカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第6節オマーン戦でデビューを果たすとともに、決勝ゴールをアシストして1-0の勝利に貢献した。試合後、24歳のアタッカーは森保一監督からかけられた言葉を明かしている。

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 日本はカタールW杯アジア最終予選初戦、ホームで敗れたオマーンと今度は敵地で対戦。前半にポゼッション率60%を超え、同15分にMF伊東純也(ヘンク)のクロスからFW大迫勇也(ヴィッセル神戸)がヘッド、同23分にはDF長友佑都(FC東京)の折り返しからファーサイドで伊東がダイレクトシュートを狙うもゴールならず。その後は拮抗した展開が続き、前半をスコアレスドローで折り返した。

 勝ち点3が欲しい森保一監督は、ハーフタイムに柴崎に代わってA代表初選出の三笘を投入。三笘によれば、「推進力を持って仕掛けろ」とアドバイスを受けたという。

 4-2-3-1の左サイドに入った三笘はファーストプレーでドリブル突破を仕掛け、後半4分にはサイドからの攻撃でゴール前のチャンスを創出していく。FW古橋亨梧(セルティック)も投入して攻める日本は後半36分、DF中山雄太(ズウォレ)の縦パスに反応した三笘がペナルティーエリア内で倒れ込みながら中央へクロス。これを伊東が押し込み、日本が敵地で欲しかった1点を挙げた。

 この1点を守り切った日本が1-0でオマーンを下し、グループ2位に浮上。三笘は試合後、森保監督とチームメイトとのやり取りを振り返っている。

「(監督とは)握手して『よくやった』と声をかけられたが、あまり覚えてない。チームメイトからは『ナイスアシスト』だったり、『よくやった』という声はいただけました」

 自身のデビュー戦は「状況も状況だったのでどんどん仕掛けようと思った」という三笘。「勝利に導けたアシストができたのは満足できています」と自己評価した。

 一方で、来年に控えるW杯本大会に関しては冷静な姿勢を貫いている。

「まったくW杯のことは考えてない。まずは残り4戦、勝ち切ることしか考えてない。その先の自分たちのプレー次第で、変わってくるので、まったく1年後の状況は読めない。今日の1試合でそこまで周りの評価が変わると思わない。より競争が激しくなると思うので、そこに勝って行けるようにしないといけない」

 それでも、三笘が日本代表の新戦力となる可能性を示したのは間違いない。

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