「評価を下げざるをえない」日本人選手は? ベトナム戦出場16人を金田喜稔が採点

チームで唯一の5つ星【写真:©JFA】
チームで唯一の5つ星【写真:©JFA】

「伊東だからこそ生まれたゴール」と絶賛、大迫は「機能しなくなっている」

<FW>
■南野拓実(リバプール/→後半18分OUT)=★★★(3つ星)
 アシストの場面はさすがの一言。あれは見た目以上に難しい。あのグラウンドで浮いたボールをしっかり通すのは技術の高さによるもの。ただ、本来はもっとシュートまで持って行ける選手で、好調時のプレーを考えると物足りなさは否めない。ビルドアップの問題、サイドの上がるタイミングと質の問題、大迫が以前ほど機能しない問題もあり、自分の持ち味を出せていない。

■大迫勇也(ヴィッセル神戸/→後半30分OUT)=★★(2つ星)
 厳しいようだが評価を下げざるをえない。ゴールには絡んだが、以前よりも明らかにボールが収まらず、ポストプレーが機能しなくなっている。大迫に言わせれば、自分が求めるタイミングでパスが出てこない面もあるかもしれないが。自分が不調であれば周りを生かすプレーに切り替えてほしかったが、その点でも機能したとは言い難い。

■伊東純也(ヘンク)=★★★★★(5つ星)
 個で突破できるスピードが効いていた。この日、チームで唯一の5つ星だ。1点目も逆サイドから走り込み、相手を振り切っていたからこそ決まった。普通ならあれは追い付いていないだろうし、伊東だからこそ生まれたゴールだ。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)で幻に終わったスーパーシュートも印象的。取り消されたのが悔やまれるし、伊東の気持ちを考えるといたたまれない。

金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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