サッカーYouTube界の“異端児” 「サンクスチャンネル」に根付く“笑顔提供”のマインド

(時計回りで)早川、千葉、西、荒野が様々な企画を展開【画像:サンクスチャンネル】
(時計回りで)早川、千葉、西、荒野が様々な企画を展開【画像:サンクスチャンネル】

Jリーガーの飾らない姿を見れるのが「サンクスチャンネル」の見どころ

 千葉から見て、ともにYouTube出演をするほかのメンバーのキャラクターはどのように映っているのか。

「みんなあまり飾らないタイプだと思いますけど、この中では荒野選手はギャップがあるかもしれないですね。ガツガツしたプレースタイルで、『言い争いをしているところに荒野あり』みたいに言われたりしていますけど、全然そんなことはなくて気さくな男ですし、荒野選手の意外な一面を見られて嬉しかったというコメントもいただいています。西選手はお茶目な部分があって、考え方がクリエイティブというか、人とは違う感性がある。それが良い意味でサッカーにも出ているし、普段の生活でも一味違って、釣りとか趣味もたくさん持っていますね。僕はどちらかと言うと、普段と変わらないというコメントが多かったかな(笑)。喜んでくださる方がいるのは嬉しいですけど、ダンスとか歌は実は苦手。ファッション系も僕と荒野選手はウトくて、西選手が強いですね」

 サッカー界のYouTubeでは、那須氏がチャンネル登録者数32万3000人、本田が31万2000人、長友が24万8000人と大きな影響力を誇り、そのほかにも現役JリーガーやOB・解説者たちが独自のコンテンツを提供する激戦区となっている。再生回数は反響度を測る貴重な指標の1つだが、千葉は「個人的には再生回数はそこまで気にはしていなくて、見てくださる方に楽しんでもらえるのが一番という思いで撮影しています」と話す。

「ありがたいことに『サンクスチャンネル』の視聴者からは温かい声ばかりで。僕らも立ち上げの時に、半分は批判とかも来るだろうから、メンタルを強くしようぜ、くらいのスタンスでした(笑)。炎上したほうが再生回数は上がるんじゃないかとか、4人で話すこともあるんですけど、動画を出すタイミングはその時の取り巻く状況を意識したりしているからか、批判もほとんどなく淡々と続いています。

 数字に捉われると、もっと経費をかけないといけないなとか、やっぱり難しいですよ。那須さんとか本当に凄いと思います。那須さんとか槙野(智章)選手とかのチャンネルは関連で上がってきたりもするので、たまに見ます。ライバル視をしているわけではなくて、今は視聴者が選べる時代。いろんなチャンネルがあるなかで、自分に合ったものを選んでいただく。それがたまたま『サンクスチャンネル』だったら嬉しいし、緩く長く、じわじわと人気に火がついて、昔からこんなのやってたんだと思ってもらえれば(笑)」

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