エッ無回転じゃないの!? ミラン本田が魅せた新たな軌跡で今季4点目

磨いた新たな弾道

 今季インザーギ監督は重要な補強を済ませていた。フィオレンティーナからセットプレーの専門家、ジョバンニ・ビオ氏を入閣させていたのだ。本田はそれを明かした。
「セットプレー専門で、インザーギが連れてきた人もいます。その人につきっきりでレッスンと言いますか、指導してもらっている部分もある。早く決めたいという思いもありました」
 ビオ氏は、若き名将と評価を受けるヴィンチェンツォ・モンテッラ監督の下で、2年連続セリエA4位と躍進したフィオレンティーナの攻撃陣の強化に尽力した。その専門家は、公式戦でFK弾のなかった本田にマンツーマンで指導をしてきた。この日決めたカーブのかかったゴールは、本田のトレードマークである強烈な無回転弾と一線を画した妙技だった。それは、普段から続けてきた、インザーギ監督の右腕との共同作業のたまものだったのかもしれない。
「アシストでも、結果を残したい気もありますし、セットプレーも今後ね、自分が任されるのであれば、継続してチームの得点源になれるように、やっていきたいなと思います」
 今季6試合4ゴール2アシスト。得点ランク暫定トップと、絶好調の背番号「10」は今、確かにミランをけん引している。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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