混戦のJ1残留争い、揃って足踏みで残り4試合 勝ち点6差に6チームの熾烈サバイバル

J1残留争いの行方は?(※写真はイメージです)【写真:小林 靖】
J1残留争いの行方は?(※写真はイメージです)【写真:小林 靖】

清水が15位→16位 湘南が16位→15位と変動 大分は九州勢対決で0-1敗戦

 混戦が続くJ1残留争いは、3日のリーグ第34節では渦中のチームに勝利がなく揃って足踏み。状況が大きく変わらないまま残り試合数が減る結果になった。

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 新型コロナウイルスの感染拡大とその影響を受け、昨季のJ1は降格チームがなく、J2からは2チームが昇格して今季は20チームで戦っている。その結果、今季は例年よりも1チーム多い4チームが降格する。

 残留争いの中でも最上位の15位(勝ち点32)だった清水エスパルスは、敵地に乗り込んでFC東京と対戦。しかし、前半だけで3失点と守備が一気に崩壊すると、最終的には0-4の大敗。得失点差も大きくマイナスして16位に順位を下げた。

 一方で16位(勝ち点31)だった湘南ベルマーレは、敵地で北海道コンサドーレ札幌戦に臨んだ。前半に先制点を奪われる苦しい展開になったものの、後半13分に途中出場したMF平岡大陽が、同19分に殊勲の同点ゴール。これで1-1の引き分けに持ち込んだ湘南は勝ち点を32にして得失点差で15位に浮上。残留争いをしているチームの中では群を抜いて良い数字の得失点差(マイナス6)が強みを発揮した。

 前節の結果で降格圏の17位に落ちた徳島ヴォルティス(勝ち点30)は、ホームにセレッソ大阪を迎え撃ったが前半11分に失点すると、そのまま0-1で敗戦。ダニエル・ポヤトス監督が「違和感を少し感じているという話を岩尾選手から聞き、リスクを回避する意味でも最終的に私が判断して交代をさせました」と話したように、主将のMF岩尾憲をハーフタイムに交代させざるを得なかったことも響いてしまった。徳島の絶対的な中心選手だけに、今後への影響も懸念される。

 18位の大分トリニータ(勝ち点28)は、敵地に乗り込んでアビスパ福岡との九州勢対決に臨んだが、前半32分にFWジョン・マリに決められた1点を守り切られて0-1で敗戦した。残りゲームが減った中で、残留圏内のチームと1試合では追いつかない勝ち点4差になってしまったのは大きな痛手になった。

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