「まだまだ成長できる」 町田の36歳水本裕貴、プロ18年目の飽くなき闘争心と向上心

水本はFC町田ゼルビアの「さらに上に」という姿勢に共感【写真:ⓒFCMZ】
水本はFC町田ゼルビアの「さらに上に」という姿勢に共感【写真:ⓒFCMZ】

町田で改めて感じた「クラブを支えてくれる」存在の大きさ

 水本はこれまでジェフユナイテッド千葉、ガンバ大阪、京都サンガF.C.、サンフレッチェ広島、松本山雅FC、町田とプレーしてきた。各クラブにアイデンティティーがあるなかで、町田に感じる魅力とは――。

「町田は少年サッカーの強い街というイメージがあって、サッカーに対する熱が高いんだろうなと思っていました。実際に中に入ってみて思うのは、多くの方がFC町田ゼルビアというクラブを支えてくださっているんだなと。僕は去年からの所属ですけど、長年在籍している選手、チームに携わってくれている人たちからすれば、クラブハウスができたり、この数年の環境の変化は大きいはず。スタジアムを改修してJ1クラブライセンスも持っているし、『さらに上に』という思いを強く感じます」

 町田が11月3日に対戦するのは、水本にとって古巣となる松本。シーズンも残り6試合となり、1つも負けられない試合が続く。10月30日の第36節FC琉球戦(0-0)で深津が累積警告による出場停止となり、水本にチャンスが巡ってくる可能性は十分あるだろう。

「山雅は名波(浩)監督に代わって、前回対戦した時(6月5日の第17節/5-1)とは全く違うチームになっていると思います。(10月24日の)琉球と山雅の試合を見る限りでは、攻守にハードワークする武器があって、そこが機能すると非常に難しい相手です。山雅の在籍は半年でしたけど、素晴らしいサポーターがいて、すごく温かくて、地域の方たちも支えてくれました。対戦相手として去年、今年とアルウィンに行かせてもらった時は、このような声を出せない状況下でも選手を後押ししていると感じました。今回は僕らのホームでの対戦になります。たくさんの方が足を運んで、スタジアムの雰囲気を盛り上げてくれると思うので、試合がすごく楽しみです」

「J1昇格に関して言えば、数字の上では可能性があるとはいえ、現実的には上位のチームが取りこぼさないと上には行けません。他チームの結果は僕らにはコントロールできないので、自分たちは1試合1試合、勝ち点3を取りに行くために、そこに向けた準備をしっかりしています。それは今も、開幕時も変わらないですね」

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