「昨日の自分よりも今日の自分が成長していたい」と飽くなき向上心

　高校を卒業し、18歳でプロとなった水本も18年目を迎え、今年9月で36歳になった。それでも成長に対する意欲は衰えることがないという。

「18歳でこの世界に入った時の36歳は、おじさんだと思っていました（笑）。まず、今もこうしてプレーできることに感謝したいです。（歳が）一回り違う選手がいるのは当たり前のなかで、若い選手たちが自分に足りないものを持っているなら積極的に学びたいし、自分もまだまだ成長できる。そういう気持ちがなくなった時が、一線から退く時なのかなと感じますけど、自分が試合に出られなくて、チームが負けたら『自分は何をやっているんだ』『チームを助けられていない』とすごく悔しい。与えられた役割を発揮するのが前提のなかで、昨日の自分よりも今日の自分が成長していたいという気持ちが今もあります」

「見に来てくださる方に感動を与える試合をしたい」――。水本はプロとして抱き続けてきた熱い思いをたぎらせ、目の前の試合に全力を注ぐ。

［プロフィール］
水本裕貴（みずもと・ひろき）／1985年9月12日生まれ、三重県出身。三重高―千葉―G大阪―京都―広島―松本―町田。1対1の強さと統率力を武器とする熟練のセンターバック。2015年3月の日本代表戦ではバヒド・ハリルホジッチ監督（当時）からボランチで起用されるなど、ユーティリティー性にも定評がある。

【試合情報】
開催日：2021年11月3日（水・祝）
カテゴリー：J2リーグ第37節「小田急マッチデー」
対戦カード：FC町田ゼルビア vs 松本山雅FC
キックオフ時間：14:00
試合会場：町田GIONスタジアム

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