チェコの“リトル・モーツァルト”無念の負傷 EURO16強入りが懸かるトルコ戦欠場を明言

「みんなが全てを出してくれるだろう」

「クロアチア戦は少なくとも勝ち点1が必要なことは分かっていた。だから僕は全力を尽くした。不幸なことに、大きな代償を払うことになった」

 そして、最終戦のトルコ戦は欠場することが確実になった。「重要な一戦では、みんなが全てを出してくれるだろう。僕はそこには出られないだろう」と苦しい胸中を明かした。チェコ代表のパベル・ブルバ監督は、キャプテンの状態について「ドクターの見解を待たなければいけない。土曜日(18日)にはより詳しいことが分かるだろう」と話している。

 圧倒的なテクニックと観る者を魅了するプレーの数々から「リトル・モーツァルト」の愛称を持つロシツキーは、今大会チェコのキャプテンとして大舞台に臨んでいた。今季も負傷に苦しみ、所属のアーセナルではトップチームでの公式戦出場がわずか1試合、19分間のみだった。10年間所属したアーセナルとも契約満了を迎え、今夏にフリーエージェントとなることも決定していた。

 キャリアを通じてケガの多さに悩まされた男は、このEUROでも無念の負傷となった。

【了】

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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