シメオネの“握手拒否”シーンにベンゲル氏見解 クロップと挨拶せず…「平和ではない」

リバプールのユルゲン・クロップ監督とアトレティコのディエゴ・シメオネ監督【写真:AP】
リバプールのユルゲン・クロップ監督とアトレティコのディエゴ・シメオネ監督【写真:AP】

CLリバプール戦後、一目散に走り去った行動にベンゲル氏言及

 アトレティコ・マドリードは、19日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第3節で、リバプールに2-3で敗れた。試合終了後、アトレティコのディエゴ・シメオネ監督が、リバプールのユルゲン・クロップ監督との握手を拒否したことが大きな話題となっているが、元アーセナルのフランス人監督アーセン・ベンゲル氏は理解を示している。英紙「メトロ」が報じた。

 試合終了と同時にシメオネ監督は、一目散にロッカールームへと走り去った。同監督は、「私は試合後、必ずしも対戦相手の監督と挨拶するわけではない。それが好きではないんだ。勝者にも、敗者にも、健全ではないと思っている。それが私の考え方だ。だが今なら、彼の姿を見れば何も問題なく挨拶を交わすだろう」と、コメントした。

 対するクロップ監督は「状況ははっきりしている。私は握手をしたかったが、彼はそうではなかった。彼のリアクションは、もちろん正しいものではなかった。そして私も良くなかっただろう。だが、私たちは感情的になっていた。次に顔を合わせた時は、まるで何もなかったかのように握手をするはずだ」と、試合前から舌戦を繰り広げていた2人の間にわだかまりはないことを強調している。

 アーセナルの監督時代、当時チェルシーを率いていたジョゼ・モウリーニョ監督との握手を拒否したベンゲル氏は、シメオネ監督に理解を示した。

「ベンチというのは、常に平和と愛に満ちているわけではない。あそこで何かが起きていたと言わざるを得ない。彼は挨拶をしなかっただけではなく、走り去ったのだからね。握手をしないことを心に決めたことを意味しており、それは何かがあったからに違いない」と、自身の見解を語った。

 また、ベンゲル氏も「良い点を付け加えるならば、修復が可能であるということだ。これは時々、起こることであり、言葉を交わした後、6カ月後に再開した時には、問題が解決することがある」と、次の対戦時には問題が解決していることを期待した。

 2得点を挙げたアトレティコのフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンが、リバプールのブラジル代表FWロベルト・フィルミーノに対する足裏のタックルで一発退場になるなど、議論を呼ぶポイントがあった一戦。リターンマッチの際には、両監督のアクションも再び話題になりそうだ。

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