名将モウリーニョが日々の進化に自負 「10年前、20年前より良い監督になった」
モウリーニョ監督が見据えるビジョン「私のいる時にタイトルを獲得できれば完璧だが…」
今季からジョゼ・モウリーニョ監督が率いるASローマは、7節を消化して5勝2敗でセリエA4位につける。直近3シーズンは6位、5位、7位という成績だったなか、今季はUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場にも期待が懸かるが、指揮官も充実感を感じているようだ。英紙「デイリー・ミラー」が報じている。
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マンチェスター・ユナイテッド、トッテナムとプレミアリーグのクラブを指揮して、志半ばに解任されたモウリーニョ監督。今年4月、カップ戦の決勝前にトッテナムの監督を解任されると、1カ月も経たないうちに新シーズンからローマの監督に就任することが発表された。
イングランドでは名声が地に落ちたポルトガル人監督だが、「私は10年前、20年前よりも、良い監督になっていると思う。監督が改善しない時、それは情熱を失い、日々成長を続けるメンタルを失ったからだ。この仕事は、年齢やフィジカルコンディションが根本にあるものではない。選手とは真逆だ。経験だけが、より良くしてくれる。私は今も次の試合のことだけを考えているよ」と、監督業に意欲を燃やし、今も成長をし続けていると語った。
世界的に見ても、モウリーニョ監督ほど多くのタイトルを勝ち取った監督は稀有だ。「私が戦ったすべての試合、勝ち取ったすべてのトロフィーは、ポケットの中にある。いつか私のキャリアが終わった時に、振り返る時間ができるだろう。だが、今は次の試合のことしか考えていない」。そう語った指揮官は、自分が去ったあとでも、ローマがタイトルを狙えるチームになっていくことに意欲を燃やしている。
「このクラブにタイトルをもたらしたい。なぜなら、クラブはタイトルを獲得するためにあるからだ。タイトルはファンの情熱を増幅させる。もちろん、ローマへの愛情がトロフィーを超えるものだとは理解している。それは永遠の情熱だ。だが、勝利が欠けている。それを得るプロジェクトを構築している。私のいる時にタイトルを獲得できれば、完璧だ。だが、そうできなかったとしても、未来、そして全員の夢に向けて、構築段階で貢献できるのであれば、それも美しいことだ」
モウリーニョ監督の言葉からは、ユナイテッドやトッテナム時代ほど、大きなプレッシャーを感じていない様子が伺える。これまでも就任1年目や2年目は、素晴らしい実績を誇ってきた名将はローマに何をもたらすだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)