「日本があれだけ苦しむ姿は稀だ」 “スター揃い”日本戦の歴史的勝利に酔うサウジ紙
サウジにとっても特別な一勝「W杯予選の象徴的な試合として記録される」
日本代表は現地時間7日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選グループBの第3節でサウジアラビア代表に0-1で敗れた。日本国内では今予選3戦目にして早くも2敗を喫し、7大会連続のW杯出場に向けた危機が叫ばれる。一方、日本を破って3連勝を果たしたサウジアラビアにとっても、この勝利は特別なもののようだ。サウジアラビア紙「アラブニュース」が報じている。
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1998年のフランスW杯以降、6大会連続でW杯に出場している日本に対し、1994年のアメリカ大会でW杯初出場を果たしたサウジアラビアは、2010年の南アフリカ大会と2014年のブラジル大会の出場を逃している。ともにW杯での過去最高成績はベスト16という状況だが、記事では「木曜日はサウジアラビアのサッカー界にとって、国際的な見出しをとった歴史的な日になった」と日本戦の勝利を称え、「代表チームは、まだW杯出場を決めたわけではない。だが、今後のカタールへの道程で何が起こったとしても、日本を相手に1-0で勝利した一戦は、W杯予選の象徴的な試合として記録される」と続けた。
結果だけではなく、内容にも満足し「トップレベルの相手からの勝利は常に歓迎される。特に今回のグリーン・ファルコンズは、日本がアジア最高のチームであるようには見せなかった」「勝つべくして勝った試合。こうした予選では何よりも結果が求められる。だが、この勝利はハードワーク、チームスピリット、フィジカル面、そして冷静さを基盤に得た勝利だ」と、内容でも上回ったと強調している。
特に「パス能力の高さに定評のある日本が、あれだけポゼッションに苦しむ姿を見るのは稀だ。サウジアラビアは多くの予想に反して、スター揃いの相手を彼ら自身のミスによって罰した」と、日本の良さを出させなかったことを強調した。
その後、サウジアラビアの選手たちがどれだけ良いプレーを見せたかに触れると、「1試合から深読みしすぎているかもしれないが、これはアジアのサッカー界の勢力図が移り変わっているサインかもしれない。グループBで日本は早くも勝ち点6の差をつけられているが、6週間前までは考えられなかったことだ。グループAでは韓国が2位になっているが、西アジアのより弱い相手に印象的なプレーを見せられているわけではない」「今、サウジアラビアはアジアのどのチームにも勝てると感じている。次の試合までの数日間、レナード監督にとって最も重要な任務は選手たちの足を地につけることかもしれない」と、続けた。
最終予選はまだ序盤の3試合が終わったばかり。屈辱的なスタートを切った日本だが、残りの7試合で、W杯の出場権を得ることはもちろん、“アジアに日本あり”を示す戦いぶりが求められる。
(FOOTBALL ZONE編集部)