「思わず笑ったよ」 “英→伊移籍”のローマFW、モウリーニョの口説き文句を告白
FWアブラハムに対して…「太陽を浴びたいか。雨のなかにいたままでいるか?」
カタール・ワールドカップ(W杯)の欧州予選に臨むイングランド代表に、ローマに所属するFWタミー・アブラハムが追加招集された。夏の移籍市場でチェルシーからローマへ完全移籍したことで代表に復帰できたストライカーは、移籍するきっかけとなったジョゼ・モウリーニョ監督の口説き文句を明かしている。英紙「メトロ」が報じた。
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チェルシーからローマへ、3400万ポンド(約52億円)の移籍金で移籍したアブラハムは、今シーズン10試合に出場して4得点を記録している。チェルシーの下部組織で10年を過ごしたアブラハムは、2016年にトップチームで初出場を果たすまでに、82試合出場30得点を記録していた。
2020-21シーズンの途中まで、クラブを率いていたフランク・ランパード監督の下で主力だったアブラハムだが、成績不振でランパード監督が解任され、トーマス・トゥヘル監督が就任してからは、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)を優勝し、FA杯でも決勝に勝ち進んだチームのなかで出場機会を失っていった。
ロンドンでの生活について、居心地が良かったと言うアブラハムだが「自分の翼を広げて、決断をしないといけないと思い、イタリアに行くことを決めた。その決断は変わらなかった」と話す。そして、複数のクラブからオファーを受けていたなかで、ジョゼ・モウリーニョ監督からの誘いが、ローマへ移籍する決め手になったと明かした。
「違う選択をしようとしていた。たくさんのクラブからオファーがあり、話し合いをしていた。イタリアからのオファーが来て、僕はジョゼと話した。彼が僕の目指す場所を示してくれた。彼がローマをどこに連れて行きたいのかが、明確に見えたし、その一部になりたいと思った。彼は僕に信頼を寄せてくれた。ローマを選択するうえで、決定的な理由になったよ」
そして、具体的なオファーについては、「僕が電話を取った時、彼が最初に言ったのは『おまえは太陽を浴びたいか? それとも雨の中に残りたいか?』だった。思わず笑ったよ」と、振り返った。
実際にローマへ移籍して、プレー機会を得て結果も出しているアブラハム。イングランド代表での活躍にも期待がかかる。
(FOOTBALL ZONE編集部)