浦和監督、J1ラスト10戦は「真実の時間」 公式戦8戦無敗…“3つの目標”達成に照準
ロドリゲス監督、リーグ戦残り10試合とルヴァン杯&天皇杯制覇へ決意
浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は、17日のトレーニング後に定例のオンライン会見を実施。リーグ戦のラスト10試合に突入することを受け、「これからは真実の時間だと思っている」と話した。
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浦和は東京五輪中断明け初戦となった8月9日の北海道コンサドーレ札幌戦(1-2)こそ敗れたが、次のサガン鳥栖戦(2-1)からリーグ戦5試合を4勝1分、天皇杯やルヴァンカップを含めても公式戦8戦無敗と結果を残している。ロドリゲス監督はその戦いについて「8月は勝利に内容が伴っていなかったが、今の姿には満足している。これがベースになるようにして、目標を達成できるようにしたい」と、チーム状態が上昇気流にあることの手応えを話した。
そして浦和は、リーグ戦28試合を終えて勝ち点48の6位につける。鳥栖、名古屋グランパス、ヴィッセル神戸、鹿島アントラーズとは、来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を得られる3位を際どく争う。残り10試合のなかでは、鳥栖以外の3チームと直接対決を残し、優勝争いのマッチレースを展開する川崎フロンターレ、横浜F・マリノスとも対戦を残す。その勝負どころに向け、ロドリゲス監督は「ハードな日程」としつつも、ルヴァンカップと天皇杯も勝ち残っている状況に決意を語った。
「高いパフォーマンスを発揮し続けることに集中しないといけない。取りこぼす余裕はない。どの試合も決定戦だと思って、連勝をしないといけない。湘南ベルマーレ戦(0-0)で取りこぼしたが、今までのところ神戸や鹿島、名古屋が他会場で取りこぼしをしている状況もある。そこで連勝すると有利になる。直接対決だけでなく、マリノス戦やフロンターレ戦も残してハードだが、チームの状態はいい。これからは真実の時間だと思っている」
ルヴァンカップは準決勝のホーム&アウェーと決勝戦、天皇杯は準々決勝以降のともに最大3試合でタイトルを狙う。そしてリーグ戦のラスト10試合で3位の座を狙う、約3カ月間で行われる16試合に、ロドリゲス監督の就任初年度となる今季の成績がかかってくる。
「結果を残せるかどうか、真実を残せるかどうかということ。我々はリーグ優勝という目標を立てるのは非常に難しいなか、ACL出場権を目指す。カップ戦ではタイトルという目標があり、3つの目標がある。チームによっては、それが1つだったり4つだったりするが、9カ月頑張ってきてここまで来たものを形にしないといけない。川崎を破ってカップ戦でのオプションも残しているし、残りの10試合でACL出場権を取りたい。1年間を頑張るなかで、その目標を形にできるかというところだ」
そしてロドリゲス監督は18日のセレッソ大阪戦について、「リーグ戦の最終ストレートに入るところ」とも表現した。中断明けで一気に勝ち点を伸ばしてきた浦和が、その勢いのままにラストスパートをかけられるか注目される。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)