バルサB安部裕葵、退団の意向を現地指摘 「日本での再出発も否定しない」

去就が注目されているMF安部裕葵【写真:Getty Images】
去就が注目されているMF安部裕葵【写真:Getty Images】

"背番号なし"で退団説が浮上、去就動向に現地メディア見解「出口を探している」

 バルセロナBに所属する日本代表MF安部裕葵は、今季スペイン3年目のシーズンをスタートさせたものの、ここに来て”退団説”が浮上している。クラブとの契約をあと2年残している一方で、現地メディアは去就動向について「キャリアを継続するための出口を探している」と、退団の意向を指摘した。

 安部は2019年、移籍金110万ユーロ(約1億4000万円)で鹿島アントラーズからバルサBへ完全移籍し、4年契約を締結。名門クラブでの成長が期待されたものの、昨年2月に右足の大腿二頭筋を断裂して長期離脱するなど、度重なる怪我に見舞われたこともあり、移籍2年目の昨季はリーグ戦8試合の出場にとどまった。

 スペイン3年目となる今季はプレシーズンでトップチームに招集され、7月21日に行われたヒムナスティック・タラゴナとのプレシーズンマッチに途中出場。4-0と快勝したなかで、左足の柔らかなクロスで1アシストをマークし幸先良いスタートを切ったが、8月8日に行われたジローナとのトレーニングマッチで負傷交代するアクシデントに見舞われ、新シーズンに向け不安を残した。

 そんななか、バルサBは2021-22シーズンの背番号リストを発表したが、安部の名前がなかったことから”退団説”が浮上。スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」は「背番号なしの安部裕葵、バルサからの脱出を模索」と見出しが打たれた記事の中で、2023年までの契約を全うせず、退団へ向かっている状況を報じている。

「安部裕葵のバルセロナでのステージは終わりを迎えようとしている。この22歳の日本人ストライカーは背番号を失っているが、このことは彼がバルサでもうプレーしないことを示している。新たな挑戦を求めているこの日本人選手は、最後の怪我から回復しつつも、キャリアを継続するための出口を探している」

 バルサBでインパクトを残せば、トップチームへ昇格する可能性も出てくるがその道は容易ではなく、ここ2シーズン、満足いく活躍を果たせていない安部にとっては、そのハードルは極めて高い。そのため、記事では「安部は再びサッカー選手としての感覚を取り戻したいと考えている。ドアを閉めるわけではないが、日本での再出発も否定しない。バルサは彼の退団を容易にするだろう」と綴られた。

 攻撃センスの高さから多くの期待が寄せられたものの、怪我による不運もあり、理想とはかけ離れた状況に立たされてしまった安部。Jリーグ復帰を含め、今後の去就動向に注目が集まる。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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