アーセナル復権の鍵は「30億円超の大型補強」にあり!? ヴァーディ獲得なら今オフ2人目に

チェルシーは16選手を獲得し最多13度優勝

 アーセナルは近年、若手選手の獲得や比較的安価な移籍で補強を進めてきた。しかし、その間もライバルたちは続々と2000万ポンド以上のビッグディールを成立させ、大量の補強資金を投じたクラブが多くのタイトルを獲得してきたことも明らかになっている。

 04年以降で2000万ポンド以上の補強をした数が最も多かったのは08年にアブダビグループに買収されたマンチェスター・シティで18選手。11-12シーズンに44年ぶりのリーグタイトルを獲得してビッグクラブの仲間入りを果たすなど、5つのメジャータイトル獲得に成功した。

 2番目に多いのは昨季王者のチェルシーで16選手。11年1月にリバプールから5000万ポンド(約78億円)で獲得した元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス(現アトレチコ・マドリード)を筆頭に、各国スターをかき集めた。04年以降で最多13度のタイトルを獲得。マンチェスター・ユナイテッドとリバプールも12選手に大金を投資し、ユナイテッドは11度、リバプールが3度のタイトルを手にしている。

 無敗優勝を成し遂げ”インビンシブル(無敵)”と称されたアーセナルだが、その快挙達成の後に獲得したメジャータイトルは3度のFAカップ(04-05、13-14、14-15)のみ。逸材を見出す慧眼に長けたアーセン・べンゲル監督の下で若手の青田買いには成功してきたが、タイトルからは遠ざかってきた。実に13季ぶりとなる戴冠を成し遂げるためには、ジャカやヴァーディ、あるいはさらに多くの大物獲得が必要不可欠となるのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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