ミラン会長が身売り交渉中の中国に衝撃の発言 「かつて彼らは赤ん坊を食べていた。本当だ!」

暴言王「そんな彼らにミランを明け渡すと思うか!」

 記事ではあくまでも“ジョーク”であるとされているが、ベルルスコーニ会長は首相時代の2006年3月にも「毛沢東時代の中国で、共産党は赤ん坊を煮て肥料にした」と発言。中国から公式に抗議を受けたものの謝罪を拒否している。10年後の今年になっても、同じ意味の発言を繰り返したことになる。

 ベルルスコーニ氏は、世界でも有数の“暴言王”として知られる。バラク・オバマ氏がアメリカ合衆国大統領になった際には「オバマは若く、ハンサムで、そして日焼けまでしている」と語り、世界中から批判を浴びた。また、女性に対する犯罪が多いことへの対策を議会で追及された際には「イタリアには可愛らしい女の子がたくさんいるから、レイプをなくすことは無理だ」と答弁した。国内で地震が起きた際、被災者が暮らすキャンプを視察した際には「キャンピングホリデー」と発言して大きな波紋を呼んだ。他にも、珍問答や問題発言は枚挙にいとまがない。

 同サイトによると、「株式売却交渉が順調に進んでいない苛立ちがあるのではないか」と分析している。買収30周年記念を迎えたミランは2015年度に100億円以上の赤字を計上するなど、経営状況は火の車だが、ベルルスコーニ会長は私財を投じ、ミランを世界のトップクラブに押し上げた。交渉相手の中国に対する懲りない放言で、ミランの行方は再び五里霧中となりそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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