EURO落選にも「失望はしていない」 稀代の“マエストロ”が願うイタリア代表の躍進

「ピルロ待望論」は何度も浮上したが…

 しかし、ピルロは「それは現在のチームとの契約を尊重することにならない」と頑なに拒否をしてきた。古巣インテルなどが短期レンタルでの獲得に手を挙げたが、マエストロが翻意することはなかった。そして、その結果として年が変わってからイタリア代表には声がかからなくなった。それでも、その選択に後悔はなく、イタリア代表の躍進を願っている。

「ドイツやスペイン、フランスが優勝候補の大会になると言えるだろう。素晴らしいEUROになると思う。でも僕は、チームメートたちがこのトロフィーを持ち帰ってくれるように願っている」

 イタリア代表は、パリ・サンジェルマンのMFマルコ・ベラッティ、ユベントスのMFクラウディオ・マルキージオがシーズン中の負傷でEUROを断念した。さらに、ACミランのMFリッカルド・モントリーボも5月末に負傷と、ゲームメーカーが相次いで離脱した。イタリア国内にはピルロ待望論が何度も浮上したが、結局それは実現しなかった。それでも、マエストロはイタリア代表の幸運と勝利を願っている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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