モウリーニョがプレミアの競争力を警戒 宿敵ペップとの”ダービー”への過剰な意識は「許されない」

「あらゆる相手が強力なサメとなる」

「私の経験から言えば、ナイーブになることは許されない。スペインでの2年間、チャンピオンは私か彼(グアルディオラ)のどちらかだった。個人の戦いが注目されるのも分かる。だがプレミアリーグでは、私がマンチェスター・シティや彼ばかりに集中し、彼も私やマンチェスター・ユナイテッドに集中しているようなことがあれば、他の誰かがチャンピオンの座をかっさらうことになるだろうね」

 来季はモウリーニョ監督やペップだけではなく、チェルシーにユベントスでリーグ3連覇を経験しているアントニオ・コンテ監督、ワトフォードにナポリやインテルを率いたワルテル・マッツァーリ監督など実績十分の名将がやって来る。最下位クラブでも100億円規模の収入を手にするプレミアリーグの競争力は年々増していると、モウリーニョ監督も警戒を強めている。

「プレミアリーグのレベルは、新しくやって来る監督や選手によってさらに上がっていくだろう。過去4年間は4チームがチャンピオン(ユナイテッド、シティ、チェルシー、レスター)になったことも、その競争力を示している。テレビ放映権料によって全てのチームが成長していく」

 以前、UEFAチャンピオンズリーグでベスト16に進出した際、決勝トーナメントで待ち受ける強力な対戦相手のことをサメ(shark)と表現したモウリーニョ監督。プレミアのライバルに対しても同じ比喩を用いて「他のリーグとは違う。ここではあらゆるサメたちが強力なサメとなるんだ」と語るなど、毎試合気の抜けない戦いになると気を引き締めていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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