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復権狙うマンUの今夏「リストラ筆頭候補」 左利きの名手とファン・ハール愛弟子を放出か
モウリーニョ新政権の誕生で苦境に立つマタとブリント
ジョゼ・モウリーニョ新監督が就任したマンチェスター・ユナイテッドは、今夏に戦力の大刷新を行うようだ。チェルシー時代に戦力外としたスペイン代表MFフアン・マタと、ルイス・ファン・ハール前監督から寵愛を受けていたオランダ代表DFダレイ・ブリントを放出する可能性が浮上している。英衛星放送局「スカイ・スポーツ」は、この2選手が「今夏のジョゼ・モウリーニョ到来によって犠牲となる大物選手になる」と報じた。
マタはモウリーニョ監督がユナイテッドの新監督に就任すると噂され始めた頃から、その去就問題が騒がれるようになっていた。マタはユナイテッド加入前にチェルシーの中心選手として活躍したが、2013-14シーズンに誕生した第2次モウリーニョ・チェルシーではレギュラーの座を失い、14年1月に電撃的に“赤い悪魔”へ移籍していた。マンチェスターでポルトガル人監督と再会することで再びリストラ危機に直面、すでにバルセロナ移籍の可能性も報道されている。
もう一人の放出候補となったブリントは、ファン・ハール氏が率いたオランダ代表の一員として14年ブラジル・ワールドカップに出場。同国の大会3位入賞に貢献すると、同年の夏に指揮官の後を追ってユナイテッドと契約した。高いテクニックと正確なパスを備え、アヤックス時代からセンターハーフと左サイドバックを高いレベルでこなしてきたブリントは、ユナイテッドでさらに左ウイングバックやセンターバックにも対応するなど守備のマルチロールとして重宝された。しかし、モウリーニョ監督の求める選手像とは異なるようで、放出候補に浮上している。
英紙「デイリー・ミラー」で特集されたモウ・ユナイテッドでの放出候補予想では、オランダ代表FWメンフィス・デパイやアルゼンチン代表DFマルコス・ロホ、フランス代表MFモルガン・シュナイデルランといったファン・ハール前監督の下で獲得した選手が多く名を連ねていた。ファン・ハール体制では中心選手の一人だったマタとブリントも放出が近づいており、“スペシャル・ワン”を自任するモウリーニョ監督の下で、前任者のカラーは一掃されそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images