浦和監督、中断期間の練習で「期待したほど積み上げられず」 “不満足”の理由とは?

浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督【写真:Getty Images】
浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督【写真:Getty Images】

五輪招集選手、コロナ陽性者など「難しい部分もあった」とロドリゲス監督が吐露

 浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は、6日にオンライン記者会見を実施。中断期間中のトレーニングについて「期待していたほど積み上げはできなかった」と険しい表情も見せた。

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 浦和は7月10日の大分トリニータ戦(0-1)を終えたところで中断期間に入り、来週9日の北海道コンサドーレ札幌戦が再開初戦になる。今季は札幌とプレシーズンの沖縄キャンプの最終日、3月のリーグ戦で対戦(0-0)するも、いずれもかなり苦しんだ。特に3月の対戦は今季就任のロドリゲス監督が、最終ラインに5枚を並べて守る体制を作った唯一の試合になった。

 それだけに「非常に良い印象のあるチーム。良い選手が揃い、ハッキリしたアイデアを持ってプレーする。マンツーマン気味のプレーをするし、攻撃は4-1-5になる。5レーンを使って攻撃してくる。こういうチームには、Jリーグの他のチームとは違った守備が必要。自分たちの最高のレベルを見せないといけない」と、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が率いる札幌について話している。

 一方で、この約1カ月間の中断期間のうち最初の1週間をオフとして、その後に積み上げを測った浦和には誤算もあった。7月28日に選手1名が、PCR検査で新型コロナウイルスの陽性判定を受けたと発表され、それによって「2部練習ができない日もあった」と指揮官は話す。だが、不満足の理由はそれだけではないと明かしている。

「五輪期間中は招集されている選手が不在であり、違和感を抱えて練習できない選手もいて、期待していたほど積み上げはできなかった。押し込んだ形でのトレーニングもしたが、満足のいくほどではなかった。この暑いなかで選手たちは頑張ってくれているが、難しい部分もある。強度が上がらない場合もある。さらにレベルを上げるためにトレーニングを積みたいなか、選手もベストを尽くすが、できないという場合もある。負荷やボリューム、休息も考慮しないといけない」

 そうした状況だけに、札幌戦に対して「札幌は他のチームと違った特徴があるので、自分たちのプランを遂行して相手にダメージを与えながら流れをつかみたい。ボールを保持したい」と話しつつも、「2月から7月の間に32試合。たくさんの試合をしてきたなかでの中断は良かったが、いきなり厳しい試合が予想される相手との対戦でどこまで取り戻せるか。トレーニングでもプランしていたことができなかったので心配している」と、強気の姿勢を前面に出すというわけにはいかなかった。

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