契約延長に保留を続けるアーセナルのアシスト王 欧州選手権後に去就問題勃発か

エジル流出ならアーセナルに大きな痛手

 アーセナルが大黒柱のアシスト王を失う危機に怯えている。バイエルン・ミュンヘンからの関心が伝えられるドイツ代表MFメスト・エジルはクラブとの契約延長の交渉を2度に渡って保留としていることなどから、今夏の移籍が近づいているのではという憶測が持ち上がっている。英地元紙「サン」が報じた。

 エジルとアーセナルは、2018年6月30日までの契約を交している。しかし、アーセナルは今季リーグ戦19アシストを記録するなどチームの中心選手であるレフティーとさらなる長期契約を交わしたいと考えているという。

 エジルの気持ちはすでにドイツ代表として臨む欧州選手権(EURO)に向かっているため、EUROが終わるまでは契約延長交渉を行うことを拒否しているという。現在エジルは週給14万ポンド(約2200万円)を受け取っているが、アーセナルは週給20万ポンド(3200万)への待遇アップの準備があるというが、話し合いの機会はまだ与えられていない。

 その最中、ドイツ王者バイエルンがエジル獲得に興味を関示しているとレポートされている。以前はスペイン王者のバルセロナや古巣レアルへの移籍が取り沙汰されたこともあり、アーセナルは契約延長を交渉を引き延ばしている裏に、移籍の可能性が存在することを恐れている。

 今季は3季ぶりの無冠となり、UEFAチャンピオンズリーグでも決勝トーナメント1回戦でバルセロナにあえなく敗れるなど競争力を失っているアーセナル。後半戦は調子を落としたものの針の穴を通すような正確なパスで攻撃陣を司り、19アシストを記録したエジルを失えば、チーム力のさらなる低下は否めないだろう。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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