禁断の移籍フィーゴ氏はCL決勝で古巣の2年ぶりの栄光を断言 「レアルが勝つのではないかな」

ロナウドに挨拶せず

 レアルのエースであるクリスティアーノ・ロナウドは、母国ポルトガルのドリブラーとしては後輩にあたる。04年の欧州選手権でポルトガル代表として共闘した際には、頭角を現したばかりのロナウドが「フィーゴの後継者」と呼ばれていた。それだけに、ロナウドに何かエールを送ったのかとも思われたが、フィーゴ氏は元選手らしい観点からその予想を否定した。

「決勝に集中しなければいけない選手に、この時点で何か声を掛けるわけがないだろう。彼は今、決勝戦のことだけを考えるべきなんだ」

 自身もレアル時代には01-02シーズンにCL優勝の栄冠を勝ち取っている。レバークーゼンとの決勝戦は、現在レアルを率いているジネディーヌ・ジダンが、空中高く舞い上がったボールが落ちてきたところを、ダイレクトの左足ボレーで決める芸術的なゴールが記憶に残る。その甘美な記憶も呼び起こされるのか、元チームメートと母国のエースがかつての所属クラブをCL制覇に導くことを期待しているようだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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