マンUの新星がオーストラリア戦の主役に

　欧州選手権初優勝を狙うイングランド代表に救世主が現れた。マンチェスター・ユナイテッドの18歳の神童FWマーカス・ラッシュフォードが27日にサンダーランドで行われたオーストラリア戦でA代表デビューを果たすと、前半3分に初ゴールを決めた。試合は2-1で勝利している。

　試合開始後わずか178秒後、電光石火の一撃だった。カウンターの場面でFWラヒム・スターリングのクロスが相手DFの背中に当たってコースが変わる。そのボールの落ち際を右足一閃。GKが消していたはずのニアサイドを思い切りぶち抜き、先制点を決めた。

　抜擢したはずのロイ・ホジソン監督はタッチライン際で呆然と立ち尽くし、ベンチで見守った主将のウェイン・ルーニーも目を丸くしていた。スタンドで観戦していた母親はスタンディングオベーションに加わった。データ会社「オプタ」調べによると、18歳208日での代表デビュー戦でのゴールはイングランド史上最速だった。

　ホジソン監督は試合後に「何てデビューだ。私も彼のために喜びたい。彼のプレーに驚きはない。彼は23人枠を真剣に争う選手の1人だ。怪我なしにチャンスで結果を出した」と語った。