“チャイナ・ミラン”誕生で合意 株式の70%売却、6月中旬に正式サインか!?

二転三転した身売り話に終止符

 チャイナ・ミランの正式な発足が目前に迫っている。中国メディア「China Daily」は、中国のインターネット通販大手・アリババグループへのミラン売却交渉が合意に達し、6月15日から20日の間にサインを行うと報じている。

 二転三転したシルビオ・ベルルスコーニ会長によるミランの親会社の株式売却騒動も、ついに決着が着きそうな情勢だ。今季開幕前には、タイの実業家ビー・タエチャボル氏に株式の48%を売却することで合意に達したと報じられたが、正式契約前にタイ人サイドは6度も交渉をドタキャンして暗礁に乗り上げていた。その資金を見越してミランは100億円規模の補強を行ったが、大きな重荷になった。

 結局、冬の移籍市場ではイタリア代表にも選出されたMFアレッシオ・チェルチや、若手有望株だった元スペインU-21代表のMFスソといった選手を放出。開幕前に補強したばかりの元ブラジル代表FWルイス・アドリアーノも中国の江蘇蘇寧に売却することで合意した。結局、アドリアーノは中国クラブとの間で契約トラブルが発生してチームに戻ったが、単年で100億円規模の赤字を出す見込みで、その財政は火の車だった。

 そして、年が明けてからミランは中国の企業グループへの売却交渉をスタート。それも、過半数に当たる70%の株式を売却し、議決権を手放す事実上のオーナー交代を辞さない方針に変更した。そして、その交渉がついに合意に達したという。

 

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