2015年のイングランドサッカー界で不名誉な記録更新! 史上最多の監督56人が解任ラッシュ

10年政権はアーセナルの名将以外にゼロ

 また、全クラブの監督の平均任期は1.3年と発表された。プレミアリーグが創設された1992年以降では2014-15シーズン(1.23年)に次ぐ、歴代ワースト2位の記録となった。

 20年目のシーズンを戦ったアーセナルのアーセン・ベンゲル監督が在籍期間19.63年を誇り、現時点でトップに立っているが、それ以外にはどのカテゴリーにも10年を越える長期政権を築いた監督は存在していない。全体ではリーグ2のエクスター・シティを率いるポール・ティスデール監督が9.89年で2位、チャンピオンシップのMKドンズのカール・ロビンソン監督が6.02年で3位だった。プレミアリーグのクラブではボーンマスを率いて4年目のエディ・ハウ監督が3.6年で、トップ10入理を果たしている。

 来季はジョゼップ・グアルディオラ監督がマンチェスター・シティの新監督に就任することが決定している。来季の欧州チャンピオンズリーグ出場権を逃したマンチェスター・ユナイテッドはルイス・ファン・ハール監督を更迭。新たにジョゼ・モウリーニョ監督を迎えた。復活を期すチェルシーもアントニオ・コンテ監督を招聘するなど、更なる動きも活発化している。群雄割拠のプレミアリーグで、マンUを常勝軍団に引き上げたアレックス・ファーガソン氏やベンゲル監督といった長期政権を築くことは、もはや不可能なのかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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