ミラン会長が衝撃発言! 身売り交渉中の中国人を「私を追い出そうとしている」と批判 3年の留任要求も明かす

中国人グループとの交渉がこじれる可能性も?

 ベルルスコーニ会長は、今季のミラン低迷の元凶とされている。現場介入をライフワークとし、お気に入りの4-3-1-2システムに見切りをつけたシニシャ・ミハイロビッチ監督を、終盤戦に解任。子飼いのクリスティアン・ブロッキ監督を独断専行で就任させ、”ベルルスコーニ・システム”の導入を厳命した。その結果、6位を守れば来季のEL出場権を手にできたはずが、ブロッキ監督就任後に2勝2分2敗と勝ち点を伸ばせず、格下サッスオーロに抜かれて7位に転落した。

 元イタリア首相はイタリア杯決勝の前に、日本代表FW本田圭佑ら選手を目の前に爆弾発言に出た。

「我々は恥をさらし続けることはできない。ここにいる紳士(サポーター)が君たちを生活させている人間なんだ。彼らはこんなプレーが続くなら、これ以上のお金を払えないと言っている。そうなれば、私は君たちからお金を取り上げるか、もしくは払わん」

 直立不動の選手に給料支払い停止を言い放つと、空気は凍りついていた。「私を訴えてみるがいい。イタリアにおける民事訴訟がどこまで長引くか知っているか? 8年くらいだねぇ」と、訴訟にも長期戦で応じると言い放つなど、ミラン会長のとんでもない暴走は続いている。

 常軌を逸した指令を受け、選手はユベントス相手に奮闘。試合後、会長は奮闘した選手を讃えたという。この異常行動が最後の置き土産と思われていたが、中国人グループとの身売り交渉がこじれれば、来季も”暴君”ベルルスコーニ体制の継続という衝撃の結末を迎えるかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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