トゥーロン初戦で露呈した手倉森Jの不安材料 負傷者続出のDF陣と迫力に欠けたポゼッション

相手の脅威になれなかったボール回し

 その後、日本は広島FW浅野拓磨のゴールで同点に追いつくも、後半30分にディアスに直接FKを叩き込まれて1-2と敗れた。

 2点を奪われた鹿島GK櫛引政敏は、チームに厳しくダメ出しをしている。

「相手の脅威になるボールの回し方が、全くできていなかった。(パスを)10本回せば1点入るスポーツじゃない。相手はシュートの振りの速さ、相手の股を抜こうとする動きとか、独特のものがあった。ただ、結果的に負けたけどミスと直接FK。流れの中で崩されたわけじゃない。本大会では、もっともっと強い相手が来る。ボールを握るなかでも、もっとシュートを打つ意識を持たないと」

 ボールを保持しながらもシュートに至らなかった攻撃陣を、守護神は容赦なく一喝した。8月の五輪本大会まで、まだ修正できる時間は残されている。パラグアイとの初戦で露呈した守備陣の連携不足と、攻撃陣のシュート意識の低さを、中1日で行われる23日のポルトガル戦に向けてどこまで修正できるのか。チームとしての真価が問われている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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