期待を裏切るマンU伝統の7番がFA杯決勝メンバー外に 今夏移籍の可能性も浮上か
リーグ戦わずか2得点のデパイ 恩師ファン・ハールの信頼を失う
マンチェスター・ユナイテッドで伝統あるクラブのエースナンバー「7」を背負うオランダ代表FWメンフィス・デパイが、FAカップ決勝のメンバーから外れた。ルイス・ファン・ハール監督からの信頼が薄いことが明らかとなり、昨夏に2500万ポンド(約40億円)で獲得したウインガーはクラブでの立場が危うくなっている。英地元紙「デイリー・メール」が報じた。
延期されていたプレミア最終節の17日ボーンマス戦(3-1)でも、わずか11分間の出場に終わったデパイ。今季から2014年ブラジル・ワールドカップ(W杯)で、オランダ代表の一員としてともに戦ったファン・ハール監督の下でプレーすることになった22歳だったが、“赤い悪魔”での1年目は失意の日々となった。20歳のフランス代表FWアンソニー・マルシアル、18歳の新生FWマーカス・ラッシュフォードの台頭に押される形で、中盤戦以降はレギュラーから外れた。前所属のPSVではチームの中心選手として活躍。オランダリーグ得点王の看板を引っさげてプレミアリーグに乗り込んだが、29試合(先発16試合)で2得点と全くの期待外れに終わっていた。
今季最終戦となるFA杯決勝は、ユナイテッドにとって12-13シーズンのリーグ優勝以来となるタイトル獲得のチャンスだ。かつてはエリック・カントナからデイビッド・ベッカム、クリスティアーノ・ロナウドというクラブの象徴と言える選手が背負ってきた7番をつけたデパイは、クラブの威信を懸けた重要な一戦で名誉挽回の機会すら与えられないことになった。
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