「ジャーナリストを怖がらせた」 ハンガリーDFの”ワイルド”なゴールセレブレーションに英注目

ハンガリー代表DFアティラ・フィオラ【写真:AP】
ハンガリー代表DFアティラ・フィオラ【写真:AP】

ハンガリーがフランス相手に1-1のドローで貴重な勝ち点1を獲得

 ハンガリー代表は現地時間19日にブタペスト(ハンガリー)のプスカシュ・アレーナで行われた、欧州選手権(EURO)のグループステージ第2戦で強豪フランスと対戦し、1-1のドローに終わった。この試合で先制点を決めたハンガリーDFアティラ・フィオラのゴール後のセレブレーションについて海外メディアが注目している。

 初戦のポルトガル戦で0-3と大敗を喫したハンガリーは、前回大会準優勝の優勝候補フランスと対決。地元の大歓声を受けたが、試合序盤から一方的にフランス相手に押し込まれる展開が続き、幾度となくピンチを迎えるがなんとか耐える。すると、スコアレスドローで折り返すと思われた前半アディショナルタイム2分に試合は動く。

左サイドでサイドチェンジのボールを受けたフィオラがFWロランド・サライとのワンツーで裏に抜けると、ワンタッチでペナルティーエリア内に侵入。最後は相手GKウーゴ・ロリスとの1対1で冷静にニアへシュートを沈め、先制点を奪う。前半はそのまま終了し、ハンガリーが1点をリードして試合を折り返した。

 後半に入ってもフランスに押し込まれる展開が続き、同21分、ロリスからのロングパントキックからカウンターを受け、相手FWキリアン・ムバッペのクロスを一度はクリアするも、こぼれ球をFWアントワーヌ・グリーズマンに押し込まれ、同点とされる。追いつかれたハンガリーだったが、動揺する様子はなく、タレント集団のフランスと互角に渡り合い、1-1のドローで試合は終了。フランスの猛攻に耐えたハンガリーが貴重な勝ち点1を手に入れた。

 そんななか、先制点を決めたフィオラのゴール後のセレブレーションについて海外メディアが注目している。フィオラはゴールを決めると、地元ブタペストに詰めかけた大勢のハンガリー代表ファンのいるスタンドへ。しかし、スタンドの前には試合をレポートしていた女性ジャーナリストが座っており、フィオラは感情を爆発させながら思い切り机を叩き、机の上に置いてあった物をなぎ払った。これには女性ジャーナリストも驚いた表情を見せたが、その後はガッツポーズをして笑顔で選手たちの喜ぶ姿を見つめていた。

 このセレブレーションについて、英メディア「スポーツ・バイブル」では「アティラ・フィオラはフランス相手にゴールを決めた後、ワイルドなセレブレーションでジャーナリストの女性を怖がらせた」と見出しを打ち、「ハンガリーDFアティラ・フィオラのワイルドなセレブレーションにより、ジャーナリストである彼女は身の危険を感じていた」と、とても驚いていた様子をこう表現している。

 優勝候補のフランスから貴重な勝ち点1を獲得したハンガリーは逆転での決勝トーナメント進出に望みを繋いだ。最終節ではこちらも優勝候補の強豪ドイツと対戦する。

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