浦和FWユンカー、同胞のデンマーク代表エリクセンに送るゴール 「強くあってくれ」

浦和レッズのデンマーク人FWキャスパー・ユンカー【写真:Getty Images】
浦和レッズのデンマーク人FWキャスパー・ユンカー【写真:Getty Images】

ルヴァン杯神戸戦で1得点1アシストの活躍でベスト8進出に貢献

 浦和レッズのデンマーク人FWキャスパー・ユンカーは、13日のルヴァンカップ・プレーオフステージ(16強)のヴィッセル神戸戦(2-2)で1ゴール1アシストの活躍。日本時間の昨日深夜に不慮のアクシデントに見舞われた同胞のデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン(インテル)へのメッセージを見せた。

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 大会2日目を迎えた欧州選手権(EURO)だが、2試合目(日本時間13日午前1時キックオフ)のデンマーク対フィンランドの一戦では重大なアクシデントが発生。前半40分過ぎにエリクセンが前触れもなく倒れ、ピッチ上で胸骨圧迫による心肺蘇生法が行われるなどスタジアムは騒然となった。エリクセンは四方を囲われた状態のまま運び出され、病院へ救急搬送された。その後、UEFA(欧州サッカー連盟)からエリクセンの意識が回復したことが発表された。試合は長時間中断されていたが、日本時間深夜3時30分に再開され、フィンランドが1-0で勝利を収めている。

 ユンカーはその件について「朝、起きるまでこのことについて知らなかったが、ニュースを知ってショックで悲しい気持ちだった。デンマーク人全員がそのような気持ちで、集中しづらい1日だったと思う。彼の状態が安定していると聞いて、少し安心している」と話した。

 それでもスタメン出場したユンカーは、前半16分にGKとの1対1からフォローしたMF小泉佳穂に冷静にパスを通してアシスト。さらに同アディショナルタイムには、GKとの1対1を今度は自ら決めた。

 そして、赤いアンダーシャツには「STAY STRONG CHRISTIAN(クリスティアン、強くあってくれ)」の文字があった。遠く離れた日本でゴールを量産するストライカーは、欧州の舞台で戦う仲間へ向けての思いを言葉にして送っていた。

 浦和は2-2で引き分けたが、アウェーの初戦で2-1の勝利を収めていたため2戦合計スコアで突破を決めた。5月5日のルヴァン杯グループステージ柏レイソル戦でユンカーがデビューして以来、浦和は無敗を継続している。その原動力となっているストライカーのメッセージが届いてほしい。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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