バスケス、サウールら若手を招集

　6月に開幕する欧州選手権（EURO）3連覇を狙うスペイン代表のビセンテ・デル・ボスケ監督は、最終候補メンバー25人を発表した。MFアンドレス・イニエスタ（バルセロナ）といった常連メンバーだけでなく、アトレチコ・マドリードの新星MFサウール・ニゲスらが初選出された一方で、今季アトレチコで復活を遂げたFWフェルナンド・トーレスらはリストから漏れた。

　08年、12年大会と連覇を果たしたスペインは3連覇の偉業を目指すことになるが、デル・ボスケ監督は思い切った決断を下した。アトレチコで今季リーグ戦10得点を挙げたトーレス、昨季チェルシーの得点源として大活躍した悪童FWジエゴ・コスタのふたりを、25人のメンバーからも外した。また人材豊富な中盤ではMFフアン・マタが選考外となった。

　指揮官は終盤戦で好調を保ったトーレスの招集外について「我々はメンバーについて考える時、オプションとして使えないかと試案を重ねた」上での決断だったと話した。

　その一方で、今季実績を挙げた若手が名を連ねた。レアルの下部組織出身の24歳MFルーカス・バスケス、そのレアル下部組織時代にはいじめを受けながらもアトレチコで頭角を現した23歳のサウールが初招集されている。