『やベスタ』スタート半年記念 矢部浩之が語る最も難しかったリフティング出題選手とは?

『やべっちスタジアム』の番組MCを務める矢部浩之さん【写真:小林 靖】
『やべっちスタジアム』の番組MCを務める矢部浩之さん【写真:小林 靖】

【インタビューvol.1】配信スタートから半年、矢部浩之さんが語る『やべっちスタジアム』の魅力

 昨年11月29日に待望の初回配信をスタートさせてから、約半年。全国ネットの地上波でサッカー番組を見ることができなくなった今、スポーツチャンネル「DAZN」が配信する『やべっちスタジアム』はサッカーファンにとって貴重なサッカープログラムとなっている。番組のメインMCを務める矢部浩之さんに半年経った感想を聞くと、「あっという間やな。半年の感覚ないなあ」と驚きを隠せなかったが、「プレーがいっぱい見られるからいいね」と誰よりも自身が番組を楽しんでいる。

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「おかしな話ですが、自分のなかでは日曜日の夜の生配信ということもあり、地上波での放送からつながっている感覚があるんです。スタッフも同じやし、解説もつながっている。それに地上波やったら共演できない人にも来ていただけるし、時間を気にしなくていいこともあってゆったりできているので、その分プレーもいっぱい見られる。もちろん仕事なんですけど、地上波の時よりさらに趣味っぽく(笑)、好きなことを仕事でやれているなと感じていますね」

 地上波での放送とDAZNでの配信との大きな違いは、尺だ。地上波では局アナが決められた尺に合わせて番組を時間どおりに進行していたが、『やべっちスタジアム』は毎回必要応じて番組の長さが変えられる。だからこそ時間を気にせず、ゆったりと好きなサッカーに集中できている。

「やはり時間を気にしなくていいのはデカいですよね。改めて昔を振り返ってみたら、よくやっていたなあ(苦笑)。時間を気にして慌てていたし、言いたいことをほとんど言えていなかったと思うし、省略して、一番短いワードを考えたりしていた。今は多少長くなっても問題ないので、たくさんしゃべれるから、やっぱり楽しいですよね」

 解説陣も豪華だ。お馴染みの名波浩さん、中田浩二さんに加え、昨シーズン限りで現役を引退したばかりの中村憲剛さんも名を連ねた。各解説者が番組内で自分のやりたい内容をフリップにまとめてプレゼンし、その企画が実際に一つのコーナーとしてスタートしている。それぞれの個性溢れる企画はサッカーファンにも人気だ。

「いい意味でみんな楽しそうにしていますよね。僕と一緒で、時間を気にしなくていいから気が楽なんでしょうね。憲剛なんて引退してすぐに仲間に加わってくれて。『Football Study』という選手目線の解説なんですけど、憲剛らしい企画でホンマに僕、勉強になりますもん。僕も同じ中盤の選手やったんで、僕の好きなプレーばっかりやし、戦術の解説をしてくれるので普通に視聴者目線で楽しんでいます。引退したばかりということもあって、説得力がやっぱり違いますよね。他の解説者もそれぞれの味が出ている企画ばかりですし、やっぱり自分の企画ってみんな嬉しいんでしょうね」

 サッカーが大好きな矢部さんにとってはJ2のゴール集も楽しみの一つ。「テンポは速いですけど、J1だけでなくJ2のゴールシーンも全部見られるんでやっぱり嬉しいですね」と笑顔を見せた。その表情が一転したのは、「唯一そこだけじゃないですか? 失敗なのは……」と語り始めたリフティング企画だった。

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