「最終段階でいつもミス」 ローマ戦不発のミラン本田の決定力の無さをイタリアメディアが断罪

ミラン在籍3年間で欧州カップ戦出場権喪失危機

 背番号10を与えられるに相応しいとは言えない今季1ゴール男はこう断罪されている。前半31分のミドルシュート、後半29分のヘディングシュートなど決定機は本田に存在したが、ゴールは遠かった。昨季第8節から1ゴールしか決めていない男はプレッシャーの少ない場面でも得点を決めることができていないと批判されている。

 最高点は3失点を喫しながらも、ローマFWトッティの強烈なFKにスーパーセーブを披露するなど、圧倒的な攻勢に出たローマ攻撃陣に対抗した17歳の守護神ドンナルンマの6・5点。最低点は前半で交代となったFWマリオ・バロテッリの4点。本田の5点はバロテッリ、4・5点のMFベルトラッチに続く、チームで3番目に低い点数となった。

 赤字の膨れ上がるミランは現在中国企業への身売り交渉を進めている。アジア市場開拓の旗頭としては凋落の名門に貢献してきた本田だが、21日のイタリア杯決勝でリーグ5連覇中の王者ユベントスを倒せなければ、在籍3年間でミランは欧州のカップ戦から遠ざかってしまう。来季チャイナ・ミラン誕生時に、暗黒時代の10番に居場所はあるのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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