「Jリーグ規約抵触の可能性あり」 浦和レッズ社長が三菱自動車と日産の資本提携問題で言及

淵田社長「浦和レッズは自立経営している」

 一方で、実際にピッチの上で戦うレッズの選手は口をそろえて「影響はない」と話した。クラブ側も山道守彦強化本部長を通じて「何も心配せずに1試合、1試合戦っていこう」というメッセージを現場に伝えていると淵田社長は話した。

 海外ではさまざまな事例があるが、日本でも過去にオーナー企業が変更されたことで、ヴィッセル神戸のチームカラーが変わったことがある。この日のスタジアム周辺でも、浦和サポーターから心配の声を掛けられたという社長は、そうした心配の声を一蹴している。

「安心してください。浦和レッズは浦和レッズのまま、赤のまま戦っていきますという話をしている。浦和レッズは自立して経営をしているわけですから、そうしたご心配をかけている状況にはならないと考えている」

 すでに浦和はJリーグで数少ない経営自立を果たしている優良クラブ。経営状態の苦しい筆頭株主からのスポンサー収益は部分的。犬飼元昭元社長時代には三菱自動車からの独立に動いた経緯もあり、三菱自動車の失策の数々もクラブ経営の根幹を揺るがすものではない。

 淵田社長はクラブのアイデンティティを変えることはないと明言しているが、最終的にこの問題の決着が着くまでには、まだまだ長い時間を必要としそうな気配だ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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