浦和、先発8人変更でもチーム力が落ちないワケ ロドリゲス監督が送ったメッセージは?

浦和のリカルド・ロドリゲス監督【写真:Getty Images】
浦和のリカルド・ロドリゲス監督【写真:Getty Images】

G大阪戦から先発8人変更、CBの槙野と岩波を45分ずつ起用する実質的ターンオーバー

 浦和レッズは19日、ルヴァンカップ・グループステージ最終節、横浜FC戦に2-0で勝利。引き分け以下なら敗退という条件をクリアし、ベスト16へ駒を進めた。リカルド・ロドリゲス監督は「しっかりと話したこと、メッセージを受け止めてくれた」と選手たちを称えた。

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 浦和は16日にJ1リーグ第14節ガンバ大阪戦(3-0)を戦い、中2日でルヴァン杯横浜FC戦、さらに中2日でリーグ戦第15節ヴィッセル神戸戦という厳しい日程になった。それだけにロドリゲス監督はG大阪戦後、「あらゆることを考えなければならない」としたものの、この試合に向けては「考えられる最高の構成で臨まなくては」と、現状のベストメンバー起用を示唆した。

 しかし、ふたを開けてみればG大阪戦からはスタメン8人が入れ替わった。オーストラリア五輪代表DFトーマス・デンが昨季終盤の負傷から復帰して、今季初出場。さらには負傷明けのMF武田英寿も約1カ月半ぶりの公式戦スタメンだった。継続スタメンのMF小泉佳穂は、G大阪戦では後半11分に交代していた。結果的に、ほかではMF柴戸海が2戦連続フル出場となったものの、DF槙野智章とDF岩波拓也は45分ずつのプレーであり、実質的には大幅なターンオーバーだったと言えた。

 それでも、連動性を欠くような事態にはならなかった。前半3分のゴールは、DF山中亮輔が左サイドでボールを持つと、中央へ斜めのパスをMF汰木康也がスルーしてボールの先にいたFW興梠慎三がワンタッチのポストプレーで汰木へ。そこからさらにワンタッチで小泉へスルーパスが通り、受けた小泉はファーストタッチで飛び出してきたGKをかわして中央へ。それをMF関根貴大が蹴り込む、鮮やかな連携から生まれた。

 さらに後半16分、汰木が左45度付近でボールを持つと、山中がこの試合で何度も繰り返していた前方へ走り込む動き。これをおとりにした汰木は、元イタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロを彷彿させるようなファーサイド右上へ巻いて落とすシュートを決めた。

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