「攻撃にはこだわりたい」 仲田歩夢、新天地・大宮Vで見据える自分の“生きる道”

大宮アルディージャVENTUSに新加入のMF仲田歩夢【写真提供:大宮アルディージャ】
大宮アルディージャVENTUSに新加入のMF仲田歩夢【写真提供:大宮アルディージャ】

移籍1年目、怪我でプレシーズンに出遅れるも試合出場へ意欲

 2021年秋にスタートする日本初の女子プロサッカー「WEリーグ」に参入予定の大宮アルディージャVENTUS(大宮V)に所属するMF仲田歩夢が19日にオンライン会見に応じ、怪我も癒えて「自分がゲームに入った時はパワーを持った攻撃をできるようにしたい」と意気込んだ。

 仲田は2012年、常盤木学園高からなでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)1部INAC神戸レオネッサに入団。力強いドリブルとパワフルな左足の一撃を武器に存在感を示し、18年シーズンにはリーグ戦全18試合に出場して5ゴールを決めた。しかし、19年は13試合、20年は9試合と徐々に出場機会が減り、今年1月に新たに立ち上がった大宮Vでチャレンジする決断を下した。

 仲田は4月29日のジェフユナイテッド千葉レディース戦(1-0)、5月8日のサンフレッチェ広島レジーナ戦(0-1)と、ここまで行われたプレシーズンマッチ2試合は登録メンバー外。佐々木則夫総監督によれば、怪我で練習を抜ける期間が続いていたが、試合に出られるコンディションまで回復してきたという。仲田自身、「私はサイドの選手。攻撃にはこだわりたい」と意欲を覗かせる。

「試合という意味では、プレシーズン初戦で勝てたのは、雰囲気を良くするための第一歩として大きかったと思います。2戦目は広島が勢いを持って臨んできたなか、前半は乗り切れなかったけど、後半のようなプレーができていれば結果も分からなかった。シュートの本数も若干少ないので、積極的に足を振ることも大事。守備はもちろん大事ですけど、自分がゲームに入った時はもう少しパワーを持った攻撃をできるように流れを変えられたらと思います」

 大宮Vには、なでしこジャパンで65キャップを誇るDF有吉佐織や、2011年の女子ワールドカップ優勝メンバーであるDF鮫島彩やMF阪口夢穂と実績あるベテランが在籍している。新チームゆえにこれまで接点の少なかった選手も多く、積極的にコミュニケーションをとるなかで、仲田は有吉と話す機会が多いという。

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