セリエA、来季CL出場権争いが激化 残り“3枠”…ミラン、ユーベら5チームの争い
最終節でアタランタとミランが直接対決、複数チームが同勝ち点で並ぶ可能性も
イタリア・セリエAでは、今週末と来週末の2試合でシーズンが終了するが、来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いが熾烈なデスマッチと化している。
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すでにインテルがリーグ優勝を決め、同時に4位以内に与えられるCL出場権も1つが決まっている。残りの3枠を巡り、5チームが可能性を残している状態だ。2位アタランタと3位ACミランが勝ち点75で並び、4位ナポリが勝ち点73、5位ユベントスが勝ち点72、6位ラツィオは勝ち点67だが、消化試合が少なく残り3試合ある。
複雑な状況を生む理由が、最終節にミランとアタランタが直接対決することだ。これにより、両チームがともに勝ち点6を伸ばすことが不可能なため、ミランかアタランタと、ユベントスが勝ち点78で並ぶ可能性もある。
また、アタランタとミランが今節に勝利し、最終節に引き分けると両者は勝ち点79になる。ユベントスが1勝1分、ナポリが1勝1敗、ラツィオが3連勝だと勝ち点76に3クラブが並ぶ。こうした複数チームが並ぶ場合は、当該チーム同士の対戦成績が優先される。
そして、ミッドウィークにあたる19日の水曜日には、コッパ・イタリアの決勝戦でアタランタとユベントスが対戦する。リーグ戦を重要視したいのは山々だが、眼前にあるタイトルの重要性もあり、選手起用の判断が複雑になりそうだ。
ユベントスは今節、すでに優勝を決めているインテルと対戦する。インテルから見ればユベントスをCL出場権の外に押し出すことができれば収入減を突きつけることができ、主力放出や新戦力の獲得で不利な状況を生むことでライバルの弱体化を誘発できる可能性がある。“イタリア・ダービー”とも呼ばれるビッグマッチであり、優勝が決まったからといって、あからさまなモチベーションの低下は考えにくいだろう。
今季はユベントスが10連覇に失敗し、2位グループが大混戦。その集大成となるCL出場権争いの決着がつく2週間は、熱いものになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)