手倉森J立ち上げメンバーの意地が炸裂! “万能10番”矢島が2ゴールでリオ五輪出場へ猛アピール

2ゴールに見えた非凡な得点感覚

 スタメン11人の中で、唯一J2に所属している“10番”が、鮮やかな2ゴールで勝利を呼び込んだ。U-23日本代表のMF矢島慎也は、8日の国際親善試合ガーナ戦の前半11分に先制ゴールを挙げると、続く同15分にも自ら追加点を決める2ゴールの活躍。チームの3-0の勝利に大きく貢献した。

 4-4-2システムの左サイドハーフで出場した矢島は、非凡な得点感覚を見せつけた。まずは前半11分、チームが流れるようなパスワークで攻め込んだこぼれ球を、MF大島僚太がペナルティーエリア角付近の左サイドでフリーになっていた矢島の前に転がすと、右足インフロントで「練習通りです」という巻いて落とす鮮やかなシュートで相手GKの頭上を破った。

 続く同15分には、右サイドをオーバーラップしたDF伊東幸敏(鹿島)のクロスをファーサイドで待ち受けると、「クロスに入るところは意識してやっていたので、伊東からのいいボールを合わせるだけでした」という右足インサイドでの丁寧なボレーシュートを決めた。スピードのあるクロスに対し、インパクトの瞬間にやや体を引いてボールの勢いを少し殺し、シュートが枠外に飛ばないようにする心憎さを見せるゴールだった。

 そして、後半からボランチの一角にシフトした。「なるべく失点しないようにバランスを見ながらやっていたんですけど、1回、2回とカウンターで危ない場面を作られてしまった」と課題を口にしたが、ゲームメーカーとしても持ち前の多彩なキックの種類でボールを散らす非凡なプレーを見せた。

 

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