韓国エースを「退団させていい」 トッテナムファンの“自虐的な慰め”に母国メディア注目
カップ戦決勝後、涙を流したシーンに対するファンの反応に韓国メディア熱視線
トッテナムの韓国代表エースFWソン・フンミンは、現地時間25日に行われたマンチェスター・シティとのカラバオ・カップ決勝でフル出場も、無得点に終わりチームも0-1で敗れた。試合後、悔しさのあまりピッチに座り込みながら涙を流したシーンが反響を呼んだなか、韓国メディアはトッテナムファンの反応に注目している。
トッテナムは19日にジョゼ・モウリーニョ監督を成績不振により解任し、29歳のライアン・メイソン氏が暫定監督に就任。カラバオ杯3連覇中のシティとの決勝に臨んだ。試合は拮抗した展開となるが、0-0で迎えた後半37分、セットプレーからDFアイメリック・ラポルテに決勝弾を決められ、13年ぶりのタイトル獲得とはならなかった。
今季のプレミアリーグで15ゴールを決めているソン・フンミンも不発に終わり、英紙「デイリー・エクスプレス」で「いくつかの不適切なタッチがあり、シティを悩ませるような個人的な輝きはなかった」、また英衛星放送「スカイ・スポーツ」でも「ボールを持っても効果がなく、デュエルでは簡単にやられてしまった。シュートも打てなかった」と低評価を下された。
自身の不甲斐なさに悔しさを隠し切れなかったようで試合終了後、ピッチに座り込んで号泣。対戦相手のドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンとイングランド代表MFフィル・フォーデンが歩み寄って慰める様子がカメラに映し出され反響を呼んでいたなか、韓国のスポーツ・芸能総合サイト「OSEN」は「トッテナムファン、自虐的な慰め『もっと良いチームでプレーしてほしい』」と見出しを打ち、SNS上におけるファンの反応に注目した。
記事ではソン・フンミンが涙したシーンに対し、SNS上で「心が痛い」などのコメントが占めていたことを紹介。一方で「ソン・フンミンはもっと多くのことに値する選手だ」「もっと良いチームでプレーすべき」といったコメントが見られた事実を引き合いに「ソン・フンミンの発熱を目の当たりにしたファンは、一緒に体調を崩した。ソン・フンミンを退団させてもいいと答えたファンがいた」とも指摘している。
ソン・フンミンはブンデスリーガ時代(ハンブルガーSV、レバークーゼン)を含め、タイトルとは無縁のキャリアを過ごしており、2018-19シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)では決勝に進出しアジアで史上2人目のCLファイナル経験者となったが、リバプールに敗れている。そんな韓国人アタッカーに同情を寄せる現地ファンの声に、母国メディアは熱視線を注いでいた。
(FOOTBALL ZONE編集部)