試合数増の“CL改革案”に監督&選手から不満噴出 「小さいほうの悪に過ぎない」

チャンピオンズリーグの新フォーマットに注目(写真はイメージです)【写真:Getty Images】
チャンピオンズリーグの新フォーマットに注目(写真はイメージです)【写真:Getty Images】

UEFAが2024年からの新フォーマットを発表、過密日程にクロップ監督らが疑問符

 国際サッカー連盟(FIFA)や欧州サッカー連盟(UEFA)を敵に回し、ファンからも大きな反発のあった“欧州スーパーリーグ構想”は、発表からわずか2日で崩壊した。しかし、新たに発表されたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の新フォーマットに対しても各方面から疑問の声が挙がっている。英公共放送「BBC」が報じた。

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 物議を醸したスーパーリーグ構想の発表があったのは現地時間18日。そして、翌19日にはUEFAが2024年から導入されるCLの新フォーマットを発表した。

 本大会の出場チームは現行の32から4チーム増やした36チームとなり、グループステージを廃止。全チームがホーム&アウェーで合計10試合を行い、成績上位8チームは自動的に決勝トーナメントへ進出。9位から24位までの16チームでプレーオフを行い、さらに8組が勝ち上がることでベスト16が出揃う。それ以降は現在と同様のノックアウト形式となる。

 参加チームが増えることで、必然的に試合数も増加することになる。現在でもすでに試合の過密日程による選手への負担増が問題になっているなかで、この変更は受け入れられるのだろうか。スーパーリーグは大きな批判や反発の声を受けて計画が中断となったが、このCLの新フォーマットにも監督や選手の間から疑問の声が挙がっている。

 以前からサッカー界の日程問題に苦言を呈してきたリバプールのユルゲン・クロップ監督は、「さらに多くの大会を導入することはできない。新しいスーパーリーグが見送られたのはとても良いことだが、新しいCLも素晴らしいものではない」とし、「6試合から10試合となり、それらの予定はどこに入れればいいのか」とこれまで以上のハードスケージュールを危惧。監督や選手、サポーターの意見が全く取り入れられない改革案に苦言を呈している。

「何も聞いてもらえないのは監督と選手、サポーターだけだ。UEFAもスーパーリーグも我々には何も聞いてこない。いつも『もっと試合をしろ』だ。新しいCLにする理由はなんだ? お金だろう……。どうやって試合を増やせばいいのか、私にはさっぱり分からない」

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