【月間表彰】「完璧に近い」 川崎MF、“2つの門”を通した果敢なキラーパスを福西崇史が絶賛

川崎のブラジル人MFジョアン・シミッチ【写真:高橋 学】
川崎のブラジル人MFジョアン・シミッチ【写真:高橋 学】

2021年2・3月 Jリーグ「月間ベストアグレッシブプレーヤー by 福西崇史」ジョアン・シミッチ(川崎)

 Jリーグを全試合配信している「DAZN」のパートナーメディアで構成される「DAZN Jリーグ推進委員会」による月間表彰が、2021年シーズンも行われる。「Football ZONE web」では、現役時代にジュビロ磐田などで活躍した元日本代表MF福西崇史氏に2・3月の「月間ベストアグレッシブプレーヤー」を選出してもらった。福西氏は川崎フロンターレのブラジル人MFジョアン・シミッチに注目。特に5-0と大勝した第6節浦和レッズ戦で、相手の守備を切り裂いたスルーパスを称賛した。

 2020シーズン、圧倒的な強さを見せて通算3回目のJ1リーグ優勝を果たした川崎フロンターレは、今季も驚異的な強さを見せつけている。開幕戦で横浜F・マリノスを2-0で破ると、3月のリーグ戦も5勝1分と無敗で駆け抜け、もはや“定位置”と言える首位に立った。

 現役時代に、公式戦でGKを除くすべてのポジションでプレーした稀有な経験を持つ福西氏は、2・3月に消化された試合の中から「最もアグレッシブなプレー」に選出したのは、今季名古屋グランパスから川崎に加入したMFシミッチが第6節の浦和戦で繰り出したキラーパスだった。埼玉スタジアムに乗り込んだJ1王者が2-0とリードして迎えた後半6分、シミッチが相手2人の間を通す約30メートルのスルーパスを出し、FW旗手怜央のゴールをアシストした場面だ。

 このシミッチのパスには、「アグレッシブな」という形容詞よりも、「芸術的な」や「針の穴を通すような」といった枕詞を当てたくなる。しかし、福西氏は「極めて積極的なプレー」だったと振り返る。

「アグレッシブは、いろいろな捉え方ができると思います。自分が現役選手だった時も、果敢に体をぶつけたり、激しく取りにいったりしました。そういうプレーもアグレッシブだと思いますが、チャレンジするところも『アグレッシブ』と言うことができます。縦パスも、先を見たり、イメージができていたりすれば『アグレッシブなチャレンジ』です」

 そして、このシミッチのパスが、いかに難易度の高いパスであったかについて、言葉を続けた。

「ここまでのシミッチは、アンカーの位置でボールを大事にしている印象がありました。しかし、この縦パスはロングで、相手の状況が見えていないと出せません。しかも、旗手のスピード感を消さず、グラウンドの濡れ具合も計算されています。ピッチが濡れていなければ、ここまでボールが滑らないはずです。そうしたことを考えても、完璧に近いパスでした」

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