ルーマニア人副審、ハーランドにサインをもらった“真の理由”に母国紙が注目

ドルトムントのノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランド【写真:Getty Images】
ドルトムントのノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランド【写真:Getty Images】

個人的な目的のためではなく、チャリティーのためだったことが判明

 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の準々決勝第1戦が、現地時間6日と7日に行われた。マンチェスター・シティが2-1でドルトムントに勝利した試合直後、副審を担当したルーマニア人のオクタビアン・ソブレ氏が、ドルトムントのノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドに通路でイエローカードにサインをもらう姿がテレビに映されて話題となった。批判もあるなかで、副審がサインを求めた理由をルーマニア紙「スポーツ・ガゼッテ」が報じている。

 シティとの試合で得点を挙げられなかったハーランドだが、ドイツ代表FWマルコ・ロイスのゴールをアシストし、第2戦に向けて望みをつなげた。そんなハーランドがロッカールームに戻る際、走り寄って声をかけたのがソブレ氏だった。フラッグを持ったままのソブレ氏は、ポケットから2枚のイエローカードとペンを取り出し、サインを要求。ハーランドが応じる姿が、映し出された。

 試合直後の会見では、シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が、この件について質問を受けた。スペイン人監督は「話は聞いたよ。私は現場を見ていないが、彼はファンだったのかもね」と話したうえで、「ダメなのかい? 審判団は素晴らしい仕事をしてくれた。試合にはなんの問題もなかった。彼らは完璧な仕事をした。息子や娘のためだったのかもね」と流していた。

 しかし、この光景を問題視する声は、あとを絶たなかった。「スポーツ・ガゼッテ」によると、ソブレ氏は5年以上も前からルーマニア国内で自閉症に苦しむ若年者を支援する慈善団体の活動を行っており、これまでもスター選手たちからサインを収集して、チャリティーオークションに出品していたようだ。記事では、「ソブレ氏は、これまでも海外から持ち帰った“土産”を寄贈してきた。選手のユニフォーム、写真、サイン付きのイエローカードやペナントなどを出品していた」と伝えている。

 今回、ソブレ氏はハーランドとグアルディオラ監督のサインをもらう予定だったが、試合後にスペイン人監督を捕まえることはできなかったのだという。ハーランドのサインが入った2枚のカードは、ルーマニアの自閉症センターに送られ、オークションされて売り上げは寄付されるようだ。

 ソブレ氏の活動自体は素晴らしいことかもしれないが、事情を知らずに映像を見れば疑念を抱かれても仕方がないだろう。

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