ペップを一喝し、腹心に肩パンチ… アトレチコ2年ぶりのCL決勝に導いた情熱の”シメオネ劇場”

前半にはバイエルンの野次に応戦 リベリーになだめられる

 闘将ディエゴ・シメオネ監督の激高と執念が、アトレチコを2シーズンぶりのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝進出に導いた。3日にCL準決勝バイエルン対アトレチコ・マドリードの第2戦が行われ、シメオネ監督が激情家ぶりを披露した。野次に怒りバイエルンベンチを怒鳴りつけると、相手選手になだめられる一幕も。試合終盤に選手交代を認められず激怒し、アシスタントコーチの肩を引っぱたくなど、いつも以上の熱血ぶりを見せた。

 この日のアトレチコは、ジョゼップ・グアルディオラ監督率いるバイエルンの重厚なポゼッションの前に決死の防戦態勢を取った。前半31分にMFシャビ・アロンソのFKで先制点を許し合計スコアをタイに戻されたが、直後に与えたPKのピンチをGKヤン・オブラクがビッグセーブし窮地を逃れる。

 そして後半9分に一瞬のスキを逃さず、FWフェルナンド・トーレスのスルーパスを受けたFWアントワーヌ・グリーズマンのゴールで貴重なアウェーゴールを奪った。その後バイエルンの反撃をFWロベルト・レバンドフスキの1点のみに抑え、合計スコア2-2、アウェーゴール差でアトレチコが決勝へと駒を進めた。

 この白熱の一戦で選手以上にヒートアップしたのが、シメオネ監督だった。前半には相手ベンチから野次られたのか、バイエルンのグアルディオラ監督に向けて声を荒げた。あまりの剣幕に、サイドライン上にいたバイエルンの武闘派MFフランク・リベリーが思わずなだめるほどだった。

 

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