ユベントス、“費用額13.2億円”のコスタの扱いに苦心 レンタル先でオプション行使ならず

バイエルンへレンタル移籍中のFWドウグラス・コスタ【写真:Getty Images】
バイエルンへレンタル移籍中のFWドウグラス・コスタ【写真:Getty Images】

バイエルンはコスタの買い取りオプションを行使しない決断

 ドイツ王者バイエルンにユベントスから期限付き移籍中のブラジル代表FWドウグラス・コスタは、想定された活躍ができずに買い取りオプションは行使されない見込みだ。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が、ユベントスが扱いに苦慮していると報じている。

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 コスタは今季、バイエルンへと1年間の期限付き移籍になった。もともとコスタはバイエルンでプレーしていたところ、2017年夏にユベントスへレンタルになり、1年後に買い取りオプションの行使で完全移籍に移行。その際に22年6月まで契約を結んでいた。

 一方でコスタは負傷も多く徐々にチーム内での存在感を薄くし、さらにはピッチ外でイタリアの最大手自動車メーカーFIATをスポンサーに持つユベントスでは御法度の交通事故も起こした。今季は古巣バイエルンへと期限付き移籍。しかし、合計693分しか出場していない状況では当然とも言える、買い取りオプションを行使しない決断に至ったという。

 ユベントスは新型コロナウイルスの影響での減収もあり、人件費を圧縮する意向を持つだけに、扱いに苦慮しているという。記事では、コスタの年俸が手取り600万ユーロ(約7億2000万円)に上り、税金などトータルでは1100万ユーロ(約13億2000万円)の出費になるとしている。

 ユベントスとしては、来季の年俸負担を避けるために他クラブからのオファーを待っているが、過去にプレーしたことのある母国のグレミオやメキシコの強豪ティグレスの名前が挙がるなか、いずれも「移籍金を負担しての獲得は想定していない」レベルの興味でしかないという。

 最終的にはユベントスが“退職金”として違約金を支払っての1年前倒しの契約解除という最悪なシナリオも待っているという。優秀な選手を明確に確保できる一方で、リスクも伴う高額年俸の長期契約による負の側面が出てしまったようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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