日韓戦完勝も「致命傷になりかねない」 日本代表「韓国戦出場17人」を金田喜稔が採点
宿敵相手に3-0と完勝、5選手に“5つ星”の最高評価
日本代表(FIFAランク27位)は25日、日産スタジアムで行われた国際親善試合で韓国代表(同38位)と対戦。前半17分にDF山根視来(川崎フロンターレ)がA代表デビュー弾を挙げ、同27分にMF鎌田大地(フランクフルト)が追加点を奪うと、後半にはMF遠藤航(シュツットガルト)がダメ押し弾を決めて3-0と完勝し、日韓戦では2013年以来8年ぶりの白星となった。
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新型コロナウイルスの影響により様々な制限があるなかで行われた今回の一戦だが、隣国のライバルをホームに迎えた森保ジャパンの戦いぶりを、識者はどのように見たのか。「天才ドリブラー」として1970年代から80年代にかけて活躍し、解説者として長年にわたって日本代表を追い続ける金田喜稔氏が、この試合に出場した全17選手を5段階(5つ星が最高、1つ星が最低)で評価した。
◇ ◇ ◇
<FW>
■大迫勇也(ブレーメン/→後半32分OUT)=★★★★
ドイツで満足にプレーできておらず、コンディションが心配されたが、センターフォワードとしてさすがと言えるパフォーマンスを見せてくれた。今季のブレーメンでは2列目などいろいろなポジションをやらされているなかで、本来のポジションに戻って伸び伸びとプレー。ポストプレーの懐の深さはさすがで、相手が当たってきてもキープできるフィジカル、体の使い方、そしてボールコントロールの部分で問題なくやれていた。前半の2ゴールにも絡むなど、1トップとして存在感を示した。
<MF>
■南野拓実(サウサンプトン/→後半41分OUT)=★★★
左サイドでのプレーとなったが、やはり本能的にはトップ下の選手。サイドに張り攻守に精力的な動きを見せたが、シュートに絡もうと絞るシーンは多かった。ゴール前での落ち着きとシュートへの積極性はさすがの一言だが、後半3分のビッグチャンスなど決めてほしいシーンは何回かあった。確実に計算ができ相手に脅威を与えられる選手だけに、この試合展開のなかで得点に絡みたかった。
金田喜稔
かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。