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「ミラクル・レスター」を象徴する数々の記録 岡崎の奮闘を証明する”ある数字”とは
米メディアが分析 少ないパスとチャンスでシュートを決めきるスタイルが明白に
プレミアリーグ制覇に王手をかけているレスターは、数字の上でも印象的な記録を多く残している。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」は、レスターの大躍進を象徴する記録の数々を紹介している。
プレミア昇格1年目の昨季は長く最下位に沈み、残留争いに巻き込まれながらラスト9試合を7勝1分1敗という猛スパートで、最終的には14位でシーズンを終えた。奇跡の優勝を果たすことになれば前年から13ランクアップということになるが、トップリーグでは1978年のノッティンガム・フォレスト以来のリーグ記録になるという。まさに「おとぎ話」のような快進撃が続くレスターだが、ここまで残した記録はその栄誉にふさわしく、またチームカラーをくっきりと映し出している。
1つ目はシュートに関するもの。35試合で計458本のシュートを放っているレスターだが、トットナム(604本)、マンチェスター・シティ(577本)、アーセナル(536本)の上位陣と比べればその数は決して多くない。枠内シュート率も35%にとどまっている。
その一方で「ESPN」が算出した1試合あたりの「Expected Goals」の値は1.87となり、トップ4の中ではアーセナルに次ぐ2番目に良い数字となった。この数値はシュート数やシュート位置などから算出される1試合平均の予測ゴール数で、実際のゴール数とは異なるが、この数値が高いほど、より決定的なチャンスを作った指標として用いられている。
リーグ総得点はシティ(66得点)とトットナム(65得点)に次ぐリーグ3位の63得点のレスターは、シュート数自体は少ないものの、ゴールに繋がるような決定的なチャンスを多く作り出していることが分かる。
またシュート決定率は39%でリーグトップの記録を叩き出している他、全シュート数に対するゴールまでの距離の平均も、リーグで2番目に短いという記録もあり、いかに攻撃を決定的なシーンまで結びつけているかが証明されている。