サッカー選手に多い「ふくらはぎの肉離れ」 専門家が解説、なぜ再発するのか

再発防止に向けてランニングフォームの修正に取り組む選手もいる

 腱の修復が不十分で、他の箇所に余計なストレスがかかる場合、修復時にかさぶたのような組織が患部にできて動きが悪い場合、ランニングフォームなど動作に課題がある場合などがあります。再発防止に向けて、ランニングフォームの修正に取り組んでいる選手もいます。

 腱の修復に関しては復帰までに時間をかけること、PRPと言われる自分の血を採血し治す成分を抽出し再度患部に注射する方法があります。かさぶたのような組織ができて固まった場合は、徒手でのリリースや鍼治療、ハイドロリリースと呼ばれる、固まった組織に生理食塩水などを注射する方法があります。

 肉離れを繰り返す場合、選手のキャリアに影響を及ぼす可能性もあります。大島選手はチームとともに様々な取り組みをされていると思うので、非常に難しいケースだと思いますが、焦らずしっかり治して、素晴らしいプレーを見せていただけることを願っています。

[PROFILE]
新盛淳司(芝浦田町スポーツ整骨院・はり治療院院長)
柔道整復師、鍼灸師。新浦安しんもり整骨院入船院、新浦安しんもり整骨院今川院代表。柔道整復師、鍼灸師の資格を持ち、関節ニュートラル整体普及協会会員。元日本代表MF中村俊輔をセルティック時代から支える。関東リーグのブリオベッカ浦安のチーフトレーナーも務めている。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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